1.ウシガエルとアメリカザリガニ
ウシガエルは20世紀の初めに食用として日本に持ち込まれました。またその餌としてアメリカザリガニも輸入されました。いずれも逃げ出した個体が繁殖し、各地で自然環境に大きな影響を与えており、ウシガエル、アメリカザリガニ共に「特定外来生物」に指定されています。

宝蔵寺沼ムジナモ自生地でも夥しい数のウシガエルのオタマジャクシが水生生物を食べつくす状況が続いていました。2010年からは卵塊の駆除や、オタマジャクシの捕獲を継続してきましたが、自生地からいなくなることはなかったのです。
2022年より隣接するさいたま水族館の職員がウシガエル成体の捕獲を開始しました。捕まえたウシガエルは水族館の魚の餌になるそうです。3年間でおよそ350匹のウシガエルが捕獲されました。その結果、自生地のウシガエルオタマジャクシはめっきり減ったのです。ところが、ウシガエルが減った翌年は大量のアメリカザリガニが見られるようになりました。

アメリカザリガニはそれまでウシガエルに食べられていたからです。アメリカザリガニも水生植物を食べるので、自生地ではアメリカザリガニの捕獲が続けられています。