1.ムジナモの種子と種子発芽
ムジナモの花が咲くのはとても珍しいのですが、開花後受粉すると受精して種子を形成します。ムジナモのめしべの子房には10個の胚珠があり、すべて受精すると10個の種子ができることになります。
ムジナモの種子の中の構造を見てみましょう。種子の中には胚と胚乳があります。胚には幼根と子葉があり、茎頂分裂組織もできています。胚乳は発芽に必要な養分を蓄えています。ヨウ素液で染めてみると胚乳の部分は染色されてデンプンをたくさん蓄えていることが分かります。

次に発芽の様子を見てみましょう。発芽時に最初に出てくるのは根です。ムジナモの根は発芽直後のみ見られ、その後脱落して根無し草となります。発芽直後には2枚の子葉も見られ、その間から輪生葉が現れます。発芽したばかりのムジナモはとても小さくて、捕虫葉も発達していません。発芽後17日目にようやく捕虫葉が見られるようになりました。(金泉大樹、2017)
